白雪に刻むメモリアル
桂木京介




 ちょっと想像してみてくれないか?
 異世界、つまり、この世界とは異なる世界を。
 とっても大きな世界だ。
 はてしなく大地がひろがり、べらぼうな種類の命がにぎやかに暮らしている。
 しかもこの世界には魔法がある! 比喩でも手品でもない本物のマジックが。
 美しく驚きに満ちたこの世界は、名を【ラコン・パルション】という。

 ずっとずっと遠い昔。
 ラコン・パルションは一度だけ、混沌に覆われてしまった。
 原因は定かではない。
 だが、たったひとりの反逆者が引き起こしたものだというのが定説だ。
 長い戦乱が続き、数え切れないほどの命が失われた。
 この渾沌は今では【魔王事変】と呼ばれている。
 ――今では?
 そう、もう渾沌は終わったんだ。
 悲惨なできごとがたくさんあったけど、世界中の知的種族が手に手を取って、
ついにそれを克服した。
 このとき世界を救った人たちは、【勇者】と呼ばれている!

 さてここで君の話に移ろう。
 君はラコン・パルションに生を受けた。
 まだちっぽけな存在にすぎない。そう、今はまだ。
 育った君はいつしか、導かれるようにして巨大魔法学校の扉を叩いた。
 学校の名は、【フトゥールム・スクエア】
 勇者を育成する学校だ。
 ここは勇者の学校。
 つまり【ゆうしゃのがっこ~!】

 ようこそ、『ゆうしゃのがっこ~!』の世界へ。
 世界はずっと、君の入学を待っていたんだ。
 たくさんの仲間と一緒に冒険しよう!
 勉強もしよう。でも、勉強をサボって遊んだりもしよう!

 期待してほしい。

 恋という名の冒険だって、きっと見つかるはずだから!!


《新入生》
マオ・マオ
エリアル Lv 2
勇者・英雄 専攻 Rank 1
たいりょく 90 + 10 きりょく 55 + 5 まりょく 70 + 5
つよさ 14 + 1 がんじょう 14 + 8 きよう 11 + 2
すばやさ 16 + 1 かしこさ 16 + 7 がまん 16 + 10
基本剣術Ⅰ

家族想いで理知的な反面、好奇心に従順すぎる女性。
子供の頃から仕事に明け暮れていて友達がほとんどいない。

母国に残してきた家族と、お世話になった図書館司書のエルフには、18歳の頃の未熟な魔法で作った伝書箱をつなげてあるので時々手紙を送っている。
魔法陣を描いた木箱に手紙を入れると、早ければ3分、遅いと一週間かかって手紙が相手の木箱に転送される。
……だいたい細切れの紙片となって。

「改良が必要だが、まあ読めんこともないしいいだろう」

放浪中は得意なカクテル作りでバーでバイトをしつつ、その町の図書館や資料館を巡るスタイルで知識を得ていた。
見た目は酒場に出入りしている派手めなお姉さんなので、めちゃくちゃ喧嘩に強そうだと思われがちだがその実そうでもない。

「意外か?ひ弱な乙女だ、手荒なことはしないでくれ」

自己流の魔法はあんまりひ弱じゃない。
しつこいナンパやセクハラは積極的に魔法で撃退するし、客の女の子が絡まれていれば必ず助ける。

「すまんな、他人の体に許可なく触れる奴は嫌いなんだ」

学園では興味のある物事に心置きなくのめり込み、今まで自己流でやってきた魔法を極め、同志を得て横の繋がりを深めたいと考えている。



【勇者】
 魔王事変の際に、類い希なる資質を用い戦った9人の人間族の男女のことです。
 その後、魔物などと戦う事を生業とする人々全体を指す言葉となりました。
【魔王事変】
 かつて魔王と名乗る者と、その配下により仕掛けられた侵略戦争の総称です。
【魔法学園フトゥールム・スクエア】
 キャラクターの皆さんが入学された、通称「ゆうしゃのがっこー!」です。
 学園内では様々な授業が行われており、現実世界で私達が学んでいるような、
 基礎教養的な学問から、戦闘訓練や、魔法の訓練なども行います。
【ラコン・パルション】
「ゆうしゃのがっこ~!」世界の名称となります。
 但し、これはあくまでプレイヤー側が認識するための名称であり、
 ゲーム世界内のキャラクター達が共通認識として、
 所持している知識ではありません。
 キャラクター達が世界の中で地域などを呼称する際は、
 「この世界」であったり、「町の名称」などで呼称を行います。


12月30日 23:00 全校集会プロローグ公開
01月06日 23:59 プラン受付終了
01月14日 23:59 リザルトノベル公開予定