精霊の加護たる魔法の力と、多様な種族が息づく世界……
『ラコン・パルション』。
その世界には、遙か昔に魔王と勇者達が繰り広げた、戦いの歴史があった。
後に
『魔王事変』と称されるその戦いは、世界に争いの傷跡と数多の伝説を
残し、世界のあり方に大きな影響を与えていくこととなった。
そして時は流れ……。
次世代の勇者を育成するために設立された巨大魔法学園
『フトゥールム・スクエア』に、君達は集う。
学園に入学した経緯はそれぞれであり、成し遂げたい目標も千差万別である。
なれど、袖振り合うは何かの縁。
日々の授業や勇者活動を通して、君達は協力し合い、時には競い合いながら。
明日の勇者となるべく、この学園で学びと研鑽を深めていくのであった。
◆ 多くの新入生を迎え入れた勇者暦2018年の冬。
その終わりは、とある魔法道具の
暴走事件が発生した事もあり、
慌ただしい中迎えることになってしまった。
だが、仲間達と共に煩悩を打ち払った経験は、この世界で歩み始めていくための
肩慣らしにはなったのかも知れない。
◆ 勇者暦2019年の始まり。
命ある巨木
『ツリーフォレストマン』の協力も得た、
学園長
【メメ・メメル】による手荒……盛大な新入生歓迎会が催された。
突然の出来事に戸惑いつつも、君達は戦いやパーティーを通じて互いの結束を
深めると共に、教員である
【コルネ・ワルフルド】や、
先輩の
【ルシファー・キンメリー】、
【キキ・モンロ】、
【ヤエガシ・メグリ】達に歓迎されたことで、
学園に入学したことをしみじみと感じ入ることとなった。
◆ 歓迎会も終わり、本格的に魔法学園での授業が始まった。
まだ見ぬ土地。知らない知識。沢山の先生や人物達との出会い。
不思議と
混沌に満ちた学園ライフを過ごしていく中で、
君達は多くの仲間と知り合い関係を深めながら、
少しずつこの世界に触れていく。
今はまだ知らないこと。 これから知るであろうこと。 未知への
期待を胸に秘め、歩みを続ける君達は、少しずつ成長していく。
◆ ある日、学園内で
カカオポッドと呼ばれる不思議な生物の脱走事件が
発生する。
まーた学園長が何かやらかしたのか……。 そんなため息が混じりつつも、君達は生物の捕獲に向けて奔走する。
だが、君達の思うところとは全く別の場所で、怪しい
思惑が
息を潜めていた……。
捜索を進める中で、巨大な鬼の面や、何者かに操られた生徒達を発見するなど、
思惑の一端に触れた君達。だが、君達の活躍により、カカオポッドは
その毒牙にかかることはなく、無事に回収された。
その後、学園長の制作した
魔法薬とカカオポッドに蓄えられた
栄養素によって、学園の校庭の1つに、とても大きな
桜の木がそびえ立つ。
華やぐ桜吹雪を前にして、新入生達はひとまず事件が解決を迎えた事に
安堵するのであった。
◆ そしてまた季節は巡る。
学園からそれほど遠くない所にある、海に面した街
『アルチェ』では、
観光と漁業がシーズン真っ盛りといったところ。
学園に寄せられる民間からの依頼も、アルチェに関連した物が
多いように見受けられた。
そして君達の
活躍により、巨大な生物を始めとした、悩みの種は解決され、
こうして無事に今年のアルチェの観光業は守られた。
そして平和になった夏の海で、学園生達だけの
臨海学校が開催される。
貸し切りのビーチで、君達は沢山の夏の想い出を深めていくのであった。
◆ 夏が過ぎ秋が色づき始める頃。
各地で
記憶喪失の症状を発端とする、様々なトラブルが頻発し始めた。
調査を進める
【テス・ルベラミエ】達が集めた情報では、
カボチャの被り物をしたリバイバル。
ずっと狼の姿を保ったルネサンス。
頭に刺さった釘が特徴的な背の高いカルマ。
という三人組の暗躍が影響している事が判明した。
そんな時、とある村が襲われ多くの人々が記憶を失うという事件が発生する。
調査に向かった学園生達は、実際に件の3人組に遭遇。
その場は撤退せざるを得なかったが、今回の事件に関する微かな手がかりを掴むのであった……。